ソフトバンクや日本ハムが人気な訳

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プロ野球ではソフトバンクホークスや日本ハムファイターズのように地方へ移転した球団が成功を収めています。ソフトバンクは元々南海ホークスとして大阪に本拠地がありましたが、1988年シーズン終了後に福岡に拠点を移しました。福岡に移転後はダイエーホークスとなり、2005年にはソフトバンクホークスとなりました。一方日本ハムは2003年までは東京ドームを本拠地としていましたが、2004年シーズンから北海道を本拠地として活躍しています。

いずれも九州や北海道と地方へ移転した球団ですが、いずれも地域に根ざした球団経営を行っていることが成功の鍵です。もともと福岡は西鉄ライオンズが本拠地にしていて、野球熱は高かった場所でした。そのため、福岡でもプロ野球球団の誘致に積極的でした。ただ福岡はライオンズファンが多い土地柄であるため、移転当初は福岡の人たちに振り向いてもらうために地道な努力をしてきました。やがてソフトバンクが球団を所有するようになると、利益はお客様のために球場の設備投資にひたすら回すようになりました。球場に行くのが面白いというファンが増えて、観客数の増加につながっています。更にチームの強化策も実って、毎年上位を争う球団となっているのも人気の理由です。

一方、日本ハムの本拠地である北海道は、地元のプロスポーツチームを一体となって応援する土壌が出来上がっている場所でもありました。そこで地道に地域密着型の経営を行えば、北海道の観客を取り込むことができると考えました。またJR北海道や北海道新聞など、北海道の有力企業に日本ハムファイターズの株を所有してもらっています。こうしてメディアなどを有効活用して、北海道に日本ハムを浸透させることに成功したのです。

巨人は資金力以外の部分で活路を見出せるか

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ペナントレースも終盤に入り、セリーグは広島が2位以下に大差をつけ首位を独走しています。広島の強さの要因は「育成力」が大きく、主力選手のほとんどが生え抜きの選手です。広島の特徴として「FAした選手を獲得しない」(どこのチームとも交渉できる実績のある選手を高いお金で獲得しない)ということなのですが、広島からFAする選手もいるわけで必然的にチームの世代交代がスムーズになります。

一方でFAでの選手獲得が多い巨人、近年はFAで獲得した選手が期待通りの働きを見せられず、世代交代も遅れがちになり2014年以降ペナントレースでの優勝から遠ざかっています。メジャーリーグへ挑戦する選手や地元への愛情を見せる選手が増えているという要因や、他球団の資金力が上がったこと(2018年度の人件費はソフトバンクがトップで巨人は2位)などもあり苦しい状況です。

資金力での優位性がなくなった巨人ですが、2016年から3軍を発足させています。3軍があるチームはソフトバンク、広島(広島の3軍はケガをした選手のリハビリや若手選手の育成の意味合いが強い)、そして巨人の3チームしかなく、ここにアドバンテージがあると考えられます。ソフトバンクは3軍から育った選手(千賀選手など)が1軍でも活躍しており、近年の躍進の原動力となっています。プロ野球はこれまでのように資金があれば良い選手を獲得して勝てる、という時代ではなくなっているので育成が重要になり、育成でも可能性のある選手を育てやすい3軍は巨人復活のカギになるのではないでしょうか。