メジャーリーグで日本人内野手が通用する事はできないのか?

野球フィールド

昨今、大谷翔平選手の活躍により注目を集めているメジャーリーグですが、これまで多くの日本人選手がメジャーリーグに挑戦しています。トルネード投法で有名な野茂英雄投手を始め、日本人外野手として大きな成功を収めたイチロー選手、ニューヨーク市民に愛された松井秀喜選手など、輝かしい成績とファンの記憶に残るプレイの数々を、日本人選手は残してきた実績があります。 その中で日本人内野手については、確固たる地位、実績を残した選手はまだいないです。

記憶に新しい選手で言えば、西岡剛選手や、中島裕之選手がメジャーリーグに挑戦しましたが、 両選手とも著しい実績をあげたとはいえません。さらに遡ると、松井稼頭央選手、井口資仁選手、岩村明憲選手など、ある程度の実績を残したものの、確固たる地位まで上り詰めてはいません。

日本人内野手がメジャーリーグで代表的な選手になれていないのにはいくつかの理由があります。一つはメジャーリーグの球場はほとんどが天然芝です。それに対して日本の球場のほとんどが人工芝です。 この二つのグラウンドの違いにより、 日本人内野手は守備の際に、 ゴロの処理の仕方に日本との違いに対応できない事が多いです。

また、メジャーリーグに所属する外国人選手は、日本人選手に比べてラフなプレーが多く、スライディング一つをとっても体当たりをするような鋭いスライディングをする選手が多いです。この点も日本のプロ野球と、メジャーリーグとの大きな違いです。

そして一番大きいのは、メジャーリーグの外国人内野手というのは、日本人内野手に比べて身体能力が高い特徴があります。体のバネやキレ、スナップの強さなど、日本人の一流内野手よりも高い能力を持った選手が数多く存在します。こういった日本のプロ野球の環境と、メジャーリーグの環境の違いに対応し、身体能力の高い 外国人選手との競争に勝つことができれば、日本人内野手の中からも、メジャーリーグで輝かしい成績を残す選手が誕生する事ができます。 今後、メジャーリーグで活躍できる日本人内野手が誕生するには、これらの点が鍵を握ります。