大阪桐蔭は高校野球の歴史で屈指の強さ

バント

史上初の2度目の春夏連覇、大阪桐蔭の強さはどこも止められませんでした。春夏を連覇した高校が今までで7校しかいないという点からも大阪桐蔭の強さが際立っているのではないでしょうか。

甲子園でも5試合中3試合の二けた得点(決勝戦でも13得点)そして失点も少なく、王者の試合運びが目立っていました。夏大会大阪桐蔭を一番苦しめたのは北大阪大会準決勝の履正社で9回までは履正社が1点をリード、しかしツーアウトランナーなしからの逆転は精神力の強さを発揮しました。野球はツーアウトからと言いますが負けたら終わりという緊迫した展開の中で土壇場から逆転する強さ、ここが王者たる所以です。

大阪桐蔭には全国から逸材が集まるから、勝って当然だという向きもあるのですが、西谷監督の指導力、采配のレベルの高さは特筆ものです。打力が高いのは勿論ですが、守備力や細やかな判断プレーのレベルも高く、甲子園で話題になった「相手選手が負傷したときにベンチからコールドスプレーと水を持っていく」行為は常日頃から鍛えている判断力から来たものだと考えられます。大阪桐蔭からはプロでも大成功している選手を多く輩出しており(西武の浅村選手、中日の平田選手、日本ハムの中田選手など)春夏連覇したメンバーからもプロで大活躍する選手が生まれると予想されます。大阪桐蔭の新チームは今年の甲子園でほぼ出番がなかった選手中心ですが、史上初の春夏春三期連続優勝に向け突き進んでくると考えられます。

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