田中将大投手の甲子園でのライバル ハンカチ王子

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2006年の夏の甲子園は、駒大苫小牧のエースであった田中将大と、早稲田実業のエースであった「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹の投手戦になりました。「ハンカチ王子」という愛称もこの甲子園で斎藤佑樹が丁寧に折りたたまれた青いハンカチで汗を拭う姿と、その端正なルックスからつけられたものです。

甲子園の決勝戦で、駒大苫小牧と早稲田実業は延長15回でも決着がつかず、翌日に再試合となりました。決勝戦での引き分けは37年振りでした。再試合でも、斎藤佑樹は先発、田中将大は1回途中から登板し、エース同士の戦いとなりました。最後は田中将大自身の空振り三振で試合が終わり、斎藤佑樹の所属する早稲田実業高校が優勝を果たしました。

その後、田中将大は複数の球団に1位指名され、交渉権を得た東北楽天ゴールデンイーグルスでプロとしての一歩を踏み出しました。また、斎藤佑樹は早稲田大学へ進学し、大学で野球を続けます。田中将大が早くから楽天で活躍する中、斎藤佑樹も早稲田大学を卒業する2011年に、複数の球団に1位指名され、北海道日本ハムファイターズに入団します。

しかし、斎藤佑樹はプロ入団後からなかなか芽が出ず、2013年には二軍に降格してしまいます。防御率も低迷し、輝かしい結果は残せていません。一方、田中将大は楽天でエースとして活躍していましたが、メジャーリーグへ挑戦する意向を示し、惜しまれながら2014年にニューヨーク・ヤンキースと契約を結び渡米しました。